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■酒蔵の一年
寒造り
秋に収穫した米を使い、寒の入りから翌春にかけて行う酒造りのこと。江戸時代中期までは、盛夏以外は、ほぼ一年を通して酒造りが行われていました。その結果、気温の上昇などで醪が腐ってしまうことがありました。貴重な米がだいなしになることを憂慮した江戸幕府は「寒造り令」を出して、秋の彼岸から春の彼岸までしか酒造りを許さないようにしました。この結果、微生物が不活性になる冬の仕込みだけとなり腐敗も減りました。現在でも、ほとんどの蔵は寒造りを行っています。
蔵入り
秋、杜氏と蔵人が蔵に集まってくること。秋入りとも言います。最初は蔵内を徹底的に掃除をする仕事から始まります。
甑倒し(こしきたおし)
甑とは米を蒸す桶のこと。甑倒しとは、その年の蒸米作業を終えて、甑を片づけるという意味です。蔵内では慰労の宴会が催されることもあります。
皆造(かいぞう)
その年のお酒を“皆”“造”り終えたという意味です。この日がお酒造りの最後の日となり、杜氏と蔵人も解散することになります。
呑切り
造りを終え、貯蔵してあるすべてのタンクの飲み口を開けて酒を出し、香りや味をチェックし、その後、利き酒を行って酒の熟成具合を確認する日。蔵元、杜氏、蔵人の他、酒販店などの関係者を招いて、酒宴をするところもあります。
酒造年度
日本酒は寒造りのため、酒造りの期間の間、必ず新年をまたぐことになります。そのため、製造年を分かりやすくするため、7月1日から翌年の6月30日までを1酒造年度として、BY(Brewer Year)と表記されます。お酒だけの暦です。例えば、H18BYとなっていれば、「平成18年の秋から、平成19年の春までに仕込んだ酒」という意味になります。この表示に気をつけていると、自分が買うお酒が何年物になるか知ることができます。
石数
酒の単位。蔵元がどのくらい酒を生産しているかを表す時などに使います。1石は180リットルで、一升瓶なら100本分。例えば、石高2,000石の蔵元では、20万本の一升瓶が造られるということになります。
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